マスコミ必見！日コン連のマスコミ操縦法（5）

《レポート3「不謹慎ゲーム」発見の裏側》

　大きな事件・事故が起きるたびに、インターネット上にはそれを題材にした「不謹慎ゲーム」が出現する。内容は文字通り不謹慎なものからパロディ、ブラックユーモアに至るまで多種多様だが、マスコミに登場する「不謹慎ゲーム」はそのほとんどが山本隆雄が主宰する「日本コンピュータクラブ連盟」によって「発見」されている。

　偶然にしてはあまりにも出来すぎたこの状況を疑うマスコミが少ないのは不思議というほかはない。実はこの驚異的な発見率にはカラクリがあって、山本が「発見」した「不謹慎ゲーム」の大半は、山本自身が募集したものなのだ。

　「募集」にもいろいろある。山本が率先して「不謹慎ゲームをくれ」とアングラ掲示板に掲示をする場合もあれば、「不謹慎ゲームが出たら教えてくれ」と情報提供を求める場合もある。中には山本の依頼で作られたと思われるゲームすらある。最近はインターネットの「ボランティア」達も、手柄を独り占めする山本のやり口に閉口したのか、自発的に情報提供することは少なくなった。そのため山本は、事件・事故が起きるたびに「不謹慎ゲーム」が出そうな『2ちゃんねる掲示板』などを鵜の目鷹の目で探し回り、ゲームがアップロードされたとの投稿があるとすぐさま『日コン連ニュースメモ』なるFAXをマスコミ各社に送りつけるようになってきている。今回の『池田小児童殺害ゲーム』もそうして見つけたものだ。

　山本がかかわった「不謹慎ゲーム」事件は数多いが、代表的な例として『HIDE自殺ゲーム』を挙げて山本の手口を解説しよう。まず、次の記事を読んでいただきたい。

日コン連ニュースＶＯＬ５７　１９９７．５．８発行
日本コンピュータクラブ連盟　電話０６－６４４－６９０１　山本隆雄

ニュース１　ＨＩＤＥファン？が、日コン連本部に放火！
ケーブルネットに５月３日、「ヒデ自殺ゲームを作成した。欲しければ、ニフティＢＢＳ＃８にアップしろ」という旨のメールが届いたので、ニフティの掲示板にアップした所、１４００ほどの参照があった。日コン連の誹謗グループから、人の死を題材としたゲームをマスコミに売ろうとしているとして、不謹慎だという猛烈な攻撃を受けた。
同時に、日コン連の誹謗グループの元には、ＨＩＤＥの女性ファンから、山本を殺してやりたい。というメールが届いている。という書き込みが、インターネット上を駆け巡っていて、警戒していた。
そんな中、昨日、パソコンショップケーブルが定休日であったため、午後２時半から午後１０時半まで不在にしていた。午後８時までは、ビルには、自由に出入り出来る。
本日、紙の燃えかすが多数見つかり調べてみると、３階踊り場の壁にはってあった日コン連ニュースが総て焼き払われ、壁がそのときのすすで汚れていることが判明した。
壁にはってあったもののうち、日コン連の加盟団体リストやパソコンショップケーブルの商品案内は焼かれていないため、日コン連ニュースに不満のあるものの犯行と見られる。
かつて、日コン連についての実力行使予告は多数あったが、放火という形で実際にあったのは今回が初めて。

以下は、ニフティＢＢＳ＃８への日コン連の書き込み
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衝撃！ＨＩＤＥ自殺ゲーム完成配布／日コン
本日、日コン連の主宰するケーブルネット（０６－６４４－７７２９）で、シスオペの山本さんあてに、以下のメールがとどいていました。
もし、ＨＩＤＥ自殺ゲームが存在するなら、山本さんがどうしてもみたいといっているので送って、頂けましたら幸いです。
のりびーまん２号

以下、送られてきたメール全文。
Private Message is from: GUEST to: SYSOP のりびーまん
Time: 98/05/03 1:03:26
Subj: X-JAPAN　HIDE自殺ゲーム完成しました
この度、Ｘ－ＪＡＰＡＮのＨＩＤＥさんの自殺にお悔やみ申し上げます。
というわけで、悲しんでもいられないので「ＨＩＤＥ自殺ゲーム」なるものを緊急で作成いたしました。
みんなでゲームして笑って天国に送ってあげましょう。
ゲームの内容は、ファンの人気度とコンサート及びＣＤ売り上げによりＸ－ＪＡＰＡＮメンバーのストレスが変化していきます。
ストレスが１０以下になると自殺するというシミュレーションゲームです。
ご希望でしたら、ＮｉｆのＢＢＳ８あたりに連絡していただければ送ります。

HIDE霊魂 A-8

　これは『日コン連ニュース』としてマスコミ数十社あてにFAX送信されたもので、現在でも日コン連の公式ホームページ上に掲載されているものだから、資料としての正当性に疑う余地はないだろう。ただし、引用部分がわかりにくいので色分けしておいた。

　まず一番下の青く表示されている部分が山本の運営していたBBS「いてこましネット」に匿名で書き込まれた掲示、赤い部分がそれを受けてNIFTY-Serveの公開掲示板に投稿された内容だ。この記事では「*** PEH04516 5/03 *** 衝撃！ＨＩＤＥ自殺ゲーム完成配布／日コン　山名　健二　　　検索キー：�郛��」というヘッダー部分が意図的に隠されている。山名健二はNIFTY-Serveを退会処分となった山本隆雄の不正アカウントだから、赤い文字の部分は山本隆雄の発言に間違いない。すなわち、この部分のやり取りを要約するとこうなる。

不謹慎ゲーム作者「『HIDE自殺ゲーム』を作った。欲しければ連絡くれ」

山本隆雄「ぜひ送ってください」

　こういうやり取りが麻薬取引さながらに、「不謹慎ゲーム」作者と山本の間で行われているわけだ。これが山本隆雄による「不謹慎ゲーム」発見のカラクリなのだ。これを自作自演といわずして何と表現すればよいのだろうか。

　ちなみに、この『HIDE自殺ゲーム』は記事になることはなかった。もともとそんなゲームは存在しなかったからだ。日頃から「不謹慎ゲーム」をマスコミに流して売名にいそしんでいる山本を快からず思っていた連中が、架空のゲームの取り引き話をでっち上げて山本を罠にはめたという次第。たまたま某掲示板でこの共同謀議を知った全国紙記者が山本に「ご注進」に及び、山本は大恥をかかずに済んだ。しかし山本の怒りは収まらず、NIFTY-Serveの公開掲示板にこんな違法な掲示をしている。

*** PEH04516 5/07 *** ＨＩＤＥファンの人協力して／日コン連
山名　健二　　　検索キー：�郛��
ＨＩＤＥファンの人協力して／日コン連

日コン連を陥れる目的で、自殺ゲームなどという超不謹慎ゲームを考案した野郎の特定を！
日コン連のある、大阪・浪速区には、最新型の電話交換器があり、５月３日の午前１時３分前後に、０６－６４４－７７２９にアクセスしていたことが明らかになっていますので、ＨＩＤＥファンでＮＴＴに勤務している人がいれば、一発で、不謹慎メール送付人が特定できるはずです。
パソコン通信では、匿名なのをいいことに、日コン連を陥れる書き込み（例えば、インターネット上で、日コン連が自殺ゲームを求めているなど）が、平気で行われたり、不謹慎ゲームが作られたりしています。

日コン連では、今回のゲームについて、ニフティへの書き込みは、不適切であったと反省し、のりびーまん２号については、近日、ニフティを退会させていただく事になっています。

のりびーまん２号

　しかしそこは転んでもただは起きないしたたかさと言うべきか、「放火事件」によって山本は自分を一転「被害者」にしてしまい、一部マスコミに登場した。なお、この「放火事件」も山本の自作自演ではないかと指摘する声があることも付記しておく。現在、日コン連の公式ホームページには、次のような「おわび」（？）の文章が小さく掲載されている。しかしここにもあれほど『HIDE自殺ゲーム』を欲しがったことへの反省をうかがわせるような記述はない。もし『HIDE自殺ゲーム』が本当に存在していたら、山本は「発見者」として得意気にマスコミのインタビューに答えていたのだろうが……。

ＸＪＡＰＡＮ　ＨＩＤＥファンの方へ、　ＢＹ　日コン連　理事長　山本隆雄
日コン連山本隆雄は、ＸＪＡＰＡＮのＨＩＤＥさんを尊敬しています。
なぜなら、金もうけや音楽にしか興味を示さないミュージシャンが多い中、ヒデさんは、骨髄バンクへの登録や病気の少女への見舞いなど、社会や人間愛に燃えた偉大なミュージシャンだと認識しているからです。
もちろん音楽的センスも最高で彼ほど多くの若者を魅了したミュージシャンは他にはいません。
ヒデさん以上のミュージシャンは、今世紀には、もはや登場しないでしょう。
このたび、私は、日コン連の誹謗野郎の策略にはまり、ＨＩＤＥ自殺ゲームなどという実在しないゲームの事をニフティ上に公開していしまい、ファンのみなさんの感情を著しく害した事を深く反省し、ここにお詫びさせていただきます。

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